引越しの時にいろいろと頭を悩ませることの一つに退去時に掃除ってどこまですれば良いのかということがあります。
コンサルという仕事柄いろいろな業種の方とお仕事させてもらっており、その辺りが気になってちょっと聞いてみました。ちょっと主観入っていますが、判断するのは人間なので、気持ち一つでだいぶ原状回復費用も変わってきます。
原状回復費用ってどのくらいが相場?
家のことって業界にでもいない限りあまりよくわかっていないですよね。なので、退去時にどれくらい費用がかかるのか自分もいつもビビっていました。
極論言うと原状回復費用って、普通に住んでいる限りはほとんど発生しないようです。ただし、壁に穴をあけてしまったとか、窓ガラスにヒビをいれてしまったとかはもちろん回復費用がかかります。タバコで壁紙が変色したとかもアウトです。画鋲くらいだとほとんど問題ないです。
入居時に現状を確認すると思いますので、その際には写真をしっかりとって細かい傷などを予め不動産屋さんに伝えておき、自分の瑕疵でないことを明確にしておくことを忘れないように。
クリーニング費用がやっかい
なので、普通に住んでいる分には退去時に費用はかからないのですが、契約書をみると特約事項として退去時のクリーニング費用が盛り込まれていることがほとんどです。なので、契約書をよく読んでみましょう。クリーニング費用について書かれている場合は、ほぼ間違いなく費用負担が発生します。
クリーニング費用を少しでも安く上げるために
なので、クリーニング費用を少しでも安くあげたいなら、ある程度は自分で清掃しておくべきです。自分がお世話になった部屋を綺麗にして返すことは当然だと思いますが、それが結果としてクリーニング費用を抑えることにもつながります。
全体はある程度でよい
人間の心理的な面もあるのですが、実は全体的な汚れはあまり気になりません。しかし、部屋の隅などの汚れは目立ちますし、チェックされやすいです。窓ガラスも全体的にきれいなのに、隅が汚れているだけで、全体がきたなく見えてしまいます。ある程度全体を掃除したら、隅や端を重点的に掃除しましょう。
ピンポイントを綺麗にする
実は家が汚いかどうかはピンポイントで判断されています。その判断する場所は、だいたい同じようで、下記のような場所を見ています。
排水口の汚れ
排水口はシンクと風呂の排水口です。風呂もシンクもまずは水をためて、一気に大量の水を流してみてつまりがないかをチェックします。それから、臭気防止の排水トラップを外してみます。ここ入居から一度も空けたことない人は空けた瞬間この世のものとは思えない状態になっているはずです。しっかり洗っておきましょう。見た目はおぞましいですが、すぐに落ちます。ここ見ればだいたいその家の掃除状況がわかるそうです。
洗濯機置場
引越し時にしか洗えないのが、この洗濯機置場です。ここの排水トラップもあけましょう。えらいことになっているはずです。ここも洗っておくと相当印象が良いです。引越し屋さんが洗濯機を持っていった後に急いで洗います。
キッチン換気扇
ここは目に見えるところなので、なるべくなら年に2回ほど洗っておくのが良いです。油が固まって、ホコリとかと一緒になると洗うのに相当な手間がかかります。
油がひどい時は、テレフォンカードなどで取る方法もあります。そこまでひどくない場合は、キッチンペーパーを換気扇にはり、油マジックリンなどを吹きかけると洗剤がとどまり、油が取れやすくなります。
トイレと風呂の換気扇
ここもほとんど掃除することがないですが、しっかり洗っておきましょう。白いカバーをとって、水洗いしておくだけでホコリはほとんど取れます。
退去時には、お互い気持ち良く
せっかく部屋を綺麗にして、クリーニング費用を抑えられたとしても、鍵や契約書がなかったりするとせっかくの掃除も台無しです。
鍵はなくすと交換費用として、それだけで数万円請求されます。絶対無くさないようにしておくか、普段はコピーした鍵を使うようにしておくのも手です。
あと、たまにいるらしいのですが、契約書をなくしちゃう人もいるようです。契約書をなくしたら、そもそもどんな特約があったのかもわからないので不利ですよ。
部屋をみるとだいたいどんな人かがわかると言います。クリーニング費用を抑えることも大事ですが、部屋をちょっと綺麗にして退去するだけで相当あなたの印象も変わってきます。退去するんだからそんなの関係ないとは思わずに、貸主、借り主双方が気持ち良く取引を終えられるように、ちょっとした掃除はしておいて損はないですよ。
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